金のためであれば何でもするようになった。玉を舐めろと言われれば舐めたし、アナルを舐めろと言われれば一万要求した。万札を四・五枚ちらつかされれば、本番だってやらせた。もちろん店にばれれば首だが、また他の店を探せばいいと高を括っていた。
キャバ嬢、風俗嬢となり下がってから、何人の男と付き合っただろうか。何度か数えたことはあるが、毎回途中で止めてしまった。だからもう、その正確な人数は分からない。
セックスをした人数は、なおさらだ。
誰と付き合っても、誰とセックスしても、その中に王子様はいなかった。汚れてしまった私に王子様は現れない。分かっていながらも私はそれを求め、次こそはと思い股を開いた。……王子様を求めたのではないのかもしれない。求められるその瞬間だけ、私は私のアイデンティティーを満たすことができた。そのために、股を開いていたのだ。
私はきっと、孤独で、寂しかったのだ。それを埋めるために、好きでもない男に身を委ねてきた。
キャバ嬢、風俗嬢となり下がってから、何人の男と付き合っただろうか。何度か数えたことはあるが、毎回途中で止めてしまった。だからもう、その正確な人数は分からない。
セックスをした人数は、なおさらだ。
誰と付き合っても、誰とセックスしても、その中に王子様はいなかった。汚れてしまった私に王子様は現れない。分かっていながらも私はそれを求め、次こそはと思い股を開いた。……王子様を求めたのではないのかもしれない。求められるその瞬間だけ、私は私のアイデンティティーを満たすことができた。そのために、股を開いていたのだ。
私はきっと、孤独で、寂しかったのだ。それを埋めるために、好きでもない男に身を委ねてきた。



