収入を得た私は、借金をほぼ完済することができた。だが金があれば欲が湧く。今のオートロックマンションに引っ越し、生活水準はグッと上がった。生活を維持するため、脂ぎった親父共に猫なで声をだす日々、二次審査で落ちるオーディション、去って行った王子様。……自分を磨くための買い物は、いつの間にかストレス解消法となっていた。そして気付けば、借金は数百万に膨れ上がっていた。借金のリバウンドだった。
キャバクラでの収入ではどうにもこうにもならなくなった私は、キャバクラを辞め、オーディションを受けなくなり、風俗で働くようになった。
抵抗はあった。だが、死ぬか実家に帰るか内臓を売るか体を売るかの選択肢しかなかった私は、体を売ることを選んだ。
最初の出勤を終えた夜、家に帰り着くなり三度吐いた。そして、一晩中泣いた。
汚れてしまった私を迎えに来る王子様は、二度と現れない。
そんな日々が、半月は続いた。
どんなことにも人間は慣れていく。豪華な生活が手放せなくなったように、どんな嫌なことでも慣れてしまう。それはお金のため、そう踏ん切りが付いただけかもしれないし、どうでもよくなっただけなのかもしれない。その両方が、一番有力だろう。
体だけでなく、心まで汚れてしまった。
キャバクラでの収入ではどうにもこうにもならなくなった私は、キャバクラを辞め、オーディションを受けなくなり、風俗で働くようになった。
抵抗はあった。だが、死ぬか実家に帰るか内臓を売るか体を売るかの選択肢しかなかった私は、体を売ることを選んだ。
最初の出勤を終えた夜、家に帰り着くなり三度吐いた。そして、一晩中泣いた。
汚れてしまった私を迎えに来る王子様は、二度と現れない。
そんな日々が、半月は続いた。
どんなことにも人間は慣れていく。豪華な生活が手放せなくなったように、どんな嫌なことでも慣れてしまう。それはお金のため、そう踏ん切りが付いただけかもしれないし、どうでもよくなっただけなのかもしれない。その両方が、一番有力だろう。
体だけでなく、心まで汚れてしまった。



