「努力は報われないのかな? やんなっちまうよな、本当に。そりゃ一年以上さぼっていた僕が悪いのかもしれないけど、それ以上に頑張ったんだよ。こんな不条理な世界を、これからどうやって生きて行けって言うの? もう、これからどうすればいいか分からないよ。……ねぇっ、じいちゃん、黙ってないでさ、何か言えよ!」
祖父は口をパクパクさせ、言葉を探していた。ショックで呆け、全ての言語を失ってしまったのかもしれない。
「……努力は、決して無駄ではないぞ。努力したからこそ、その分悔しいんじゃ。だから、無駄じゃないぞ」
そんなの答えになってない、僕はそう呟き、立ち上がった。
僕の求めていた答え、それは誰にも分からない。
「じいちゃん、僕は頭が狂ったわけじゃないから。本当に……」
この時計は時を自由に進められるんだ、僕はその言葉を飲み込んだ。僕の言葉を信じてくれる人は、どこにもいない。
「また、釣竿を借りに来るね。もうすぐ、長い休みなんだ」
いつでも来なさい、祖父はそう言って俯いた。
祖父は口をパクパクさせ、言葉を探していた。ショックで呆け、全ての言語を失ってしまったのかもしれない。
「……努力は、決して無駄ではないぞ。努力したからこそ、その分悔しいんじゃ。だから、無駄じゃないぞ」
そんなの答えになってない、僕はそう呟き、立ち上がった。
僕の求めていた答え、それは誰にも分からない。
「じいちゃん、僕は頭が狂ったわけじゃないから。本当に……」
この時計は時を自由に進められるんだ、僕はその言葉を飲み込んだ。僕の言葉を信じてくれる人は、どこにもいない。
「また、釣竿を借りに来るね。もうすぐ、長い休みなんだ」
いつでも来なさい、祖父はそう言って俯いた。



