「……もう、止めてくれよ。勉強すればいいんだろ? 塾をさぼらなければいいんだろ? いい大学に入っていい会社に就職すればいいんだろ! ……分かったよ。そうするよ。だからこれ以上、仲違いするのは止めてくれよ」
「光彦、お前は本当にそれで……」
祖父のそれ以上の言葉を防ぐように、僕は首を横に振った。
「いいんだよ、じいちゃん。いい大学に入れるかどうか、その答えはすぐに分かるから。すぐに……」
受験まではまだ一年以上ある。僕の〈すぐに〉という言葉の意味を理解できる者はいなかった。
時計の使い道が決まった。僕は時計の能力を使い、再来年の春まで時間を早送りする。それまでは死に物狂いで勉強し、必ず大学に合格してみせる。時計の力があれば、勉強などいくらでもできる。
静まり返る四人を尻目に、僕は自室へと駆け上がった。そして時計を取り上げ、リューズを回した。そこにはすでに、何の躊躇いもなかった。
「光彦、お前は本当にそれで……」
祖父のそれ以上の言葉を防ぐように、僕は首を横に振った。
「いいんだよ、じいちゃん。いい大学に入れるかどうか、その答えはすぐに分かるから。すぐに……」
受験まではまだ一年以上ある。僕の〈すぐに〉という言葉の意味を理解できる者はいなかった。
時計の使い道が決まった。僕は時計の能力を使い、再来年の春まで時間を早送りする。それまでは死に物狂いで勉強し、必ず大学に合格してみせる。時計の力があれば、勉強などいくらでもできる。
静まり返る四人を尻目に、僕は自室へと駆け上がった。そして時計を取り上げ、リューズを回した。そこにはすでに、何の躊躇いもなかった。



