「ほら、誰も答えられないじゃないか? だったら、そんな無意味なことを強要するな!」
「だったらあんたは何がしたいの!」
母親の言葉に、今度は僕が黙る番だった。
「やりたいこともないのに、生意気な口をきくんじゃないわよ! 誰のおかげでご飯を食べられるの? 学校に行けるの? あんたの学費を稼ぐために、私やお父さんがどれだけ苦労しているか分かっているの! 働いたこともないあんたには分からないでしょ? あんたはそれを、全て無駄にしているのよ!」
「景子さん、それはいくらなんでも言い過ぎ……」
「お義父さんは黙っててください! あなたたちが甘やかすから、光彦がこんなふうに……。中学校から必死に勉強させて、やっといい高校に入れたのに。やっとこれからってとこまで来たのに。それなのに、こんな落ちこぼれに……」
落ちこぼれ……、僕自身、自分がその該当者だという自覚はあった。だがいざそれを他者、しかも実の母親にそのレッテルを貼られたことは、想像以上にショックだった。
僕は、何のために産まれてきたのだろうか。いい大学に入って、いい会社に就職するためだったのか。だとしたら、生きる資格を失ったのか……。
僕は、己の存在意義を自らに問いた。
「だったらあんたは何がしたいの!」
母親の言葉に、今度は僕が黙る番だった。
「やりたいこともないのに、生意気な口をきくんじゃないわよ! 誰のおかげでご飯を食べられるの? 学校に行けるの? あんたの学費を稼ぐために、私やお父さんがどれだけ苦労しているか分かっているの! 働いたこともないあんたには分からないでしょ? あんたはそれを、全て無駄にしているのよ!」
「景子さん、それはいくらなんでも言い過ぎ……」
「お義父さんは黙っててください! あなたたちが甘やかすから、光彦がこんなふうに……。中学校から必死に勉強させて、やっといい高校に入れたのに。やっとこれからってとこまで来たのに。それなのに、こんな落ちこぼれに……」
落ちこぼれ……、僕自身、自分がその該当者だという自覚はあった。だがいざそれを他者、しかも実の母親にそのレッテルを貼られたことは、想像以上にショックだった。
僕は、何のために産まれてきたのだろうか。いい大学に入って、いい会社に就職するためだったのか。だとしたら、生きる資格を失ったのか……。
僕は、己の存在意義を自らに問いた。



