「それを聞いたときどれだけ恥ずかしかったか……あんたには分からないでしょ! それに以前、近所の奥様から聞いたのよ。あんたが川辺で釣りをしているところを見た、って。……そのときは、塾に行っているから、他人の空によ、そう笑い飛ばしたけど、あんた、だったのね……」
母親の怒声は、泣き声に変わっていた。それでも僕は、面倒だな、としか思わなかった。
「釣り道具を貸していたのは、お義父さんね? お義母さんも、知っていたのね? みんなして私たちを騙して……。家の家計が苦しいのはご存じでしょ? それでもこの子のことを思って高い学費を払っているのに、どうしてそれを邪魔するんですか!」
「じいちゃんやばあちゃんは悪くない!」
「あんたは黙ってなさい!」
言えって言ったり黙れって言ったり、どっちなんだよ!
僕は舌打ちし、心の中でそう叫んだ。
母親の怒声は、泣き声に変わっていた。それでも僕は、面倒だな、としか思わなかった。
「釣り道具を貸していたのは、お義父さんね? お義母さんも、知っていたのね? みんなして私たちを騙して……。家の家計が苦しいのはご存じでしょ? それでもこの子のことを思って高い学費を払っているのに、どうしてそれを邪魔するんですか!」
「じいちゃんやばあちゃんは悪くない!」
「あんたは黙ってなさい!」
言えって言ったり黙れって言ったり、どっちなんだよ!
僕は舌打ちし、心の中でそう叫んだ。



