Time is gone

 月曜日何が起きたか、それを一つ一つ確認していった。学校に行き、塾をさぼり、釣りに行き、帰宅して眠る……。いつもと変わらない一日。その中で突出したできごとと言えば、懐中時計を釣り上げたことだけだ。時と時計、その切っても切れない因縁からも、この事象の起因となった可能性は大だ。
 では時計に何をしたか、汚れを落とすために磨いたが、その際は何も起こらなかった。魔法のランプのように、やたら顔色の悪い、そのくせマッチョな魔人が出て来ることもなかった。もちろん時計が、願いを叶えて差し上げましょう、などと言うことも。
 他にしたことと言えば、眠る直前、手持ちぶさたからリューズを回した。
 ……それだ。
 僕は小声で呟いた。正確な記憶の最後がその瞬間であることからも、間違いない。
 僕は目覚まし時計の針が八時丁度を指していることを確かめ、時計のリューズを八時十分まで進めてみた。