「で?
それはいいけどどうするの?
なんか作戦あるわけ?」


私とは正反対の性格の鈴木奏ちゃん。

同じクラスの数少ないお友達。


奏ちゃんにはたくさんお友達いるんだけど、その人たちとも上手にしゃべれないの。


「ないけど…。
でも、斎藤くんに好きに―…。」

「ん?
なんて?聞こえ無ーい。」


いっつもなら流してくれるのに、なんでか今日は聞き返してきた。
それもニヤニヤ顔で…。


「だから、斎藤くんに…「俺がなんて?」


前に座ってた人にさえぎられてしまった。

声が小さいから遮られることなんてしょっちゅう何だけど…





遮った相手がね?
悪いと思うのね?


「ぇっ、あ、いや…その~……

な、何でもないよ?」


そ、そんなに覗き込まないで~!

心臓ばくばくして死にそうになっちゃうよ~!?