「むっむむむ無理ですムリムリムリ!
なんでよりによって巳速くん?!」


いつもみたいに女の子と一緒にさっさと帰ったんじゃないの~?!


「あぁ。それがいつもみたいに女子に囲まれて帰ろうとしている処をダメ元で頼んだら、「あぁ、良いですよ。丁度ヒマですし。」だと。」


なんでそこOKするの真木くん!!


「せ、先生~。私、やっぱりお断りしま…」


「じゃ!頼んだぞ!よろしくな!」


ダッッッ


逃げ足はや!!


「そ…そんなぁ…」


別に、真木くんが嫌いってわけじゃない。むしろ逆。
人気者で、なんでも出来てすごいと思う。


だから、私みたいな平凡で地味な女子と二人きりで雑用なんて、申し訳なくて・・・


「…まっ。やると決めたら仕方ない。」


早く終わらせて、真木くんに迷惑かけないようにしなきゃ!











ーーー資料室


あ゛~ったくうぜえ。


俺を下校時まで囲むうざったい女共は、テキトーな理由付けて撒いてきた。


ったく毎日毎日人のこと動物園のパンダみたいに取り囲みやがって飽きないのか?


はぁ。この雑用を理由にあいつ等から逃げれると思ったらハゲ(担任)の野郎・・・


よりによって、手伝いに女を呼びやがった。