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「………で?

結局、全部当て嵌(は)まらなかったのか」

「はい」



時は過ぎて、約3時間後。

リンはハルカに色々試してみたが、ストーンは全て当て嵌まらなかったのだ。



「そうだろうとは思ったけど…」

「やはり、カードに…?」

「……コイツができるとでも思ってんのか?」



エレンが哀れんだ目でハルカを見やる。


−−−HEY!HEY!HEY!
ちょっと待ちなYO!

ちょっと気分がノってきたから文句言ってやるZE!



「オイコラ、黙って聞いてたら何だと…」
「黙れ」
「ハイ、スミマセン…」


アッサリと負けたハルカはソファの隅でいじけた。


実に鬱陶しい。



「リン、できるだけハルカから離れるな。


特に、ヴァンだ。絶対会わせるな」

「はい」

「足りなかったらフレイムとフライムを付ければいい」

「はい」


「今は、絶対にハルカを守んねぇと…」

「はい。承知しています」

「…頼んだぞ」



エレンの目に獣が宿り
赤く、赤く、目が煌々と光る。



「カグラ!スキニーのところに行ってくる!」

「待て、アイツに何の用だ?」



「じゃあ、お前も来い」

「……あぁ、わかったよ」




――時は、静かに加速し始めていた――





あれは、そんな時だった。




エレンが、何者かに襲われたのは…