あの日から3日後
ハルカのテストの結果は

「げ、撃沈……」

…だった。


―――またお母さんに怒られる…!


「どーんまい!

そんなことより
カラオケ行こーぜッ!!」


頭がよろしい親友の
アキが笑う。


「いくー…
あー…ヤバイよ今回は」


「いっつもじゃん!」


まあ、言い返す言葉もないが。


「さぁ!私と一緒に
カラオケに行くのです!」


「なに、その口調」


廊下に出ると一気に
男子から注目を浴びるハルカ達。

もちろんその注目の的は…


「無理矢理
テンション上げてるんじゃん!

ハルカのために!!」


学年1可愛いアキなのだが。


「…微妙な心づかいありがとう」


「ムカつくな」


そんな事を笑いながら話していた。


「ねー。校門に女の子いるよね?
誰かの妹かな?」


アキの一言は
ハルカを恐怖に陥れた。


―――そういえば、
迎えに来るからって言ってたよね……?

慌てて2階の窓から校門を見る。
多分、サングラスかけてる女の子。

何より

―――あの髪はっ……!
み、見覚えがありすぎる…!


「アキ!!ごめん!
あたし、今日は裏口から出る!!」