朝6:30


さて、今日からテストだけど
勉強て何の話ですか?ってくらい
なーんにもしてなかった
ハルカのテスト初日は


信じられないものだった。



「だぁーかーら!お前は
こっちに来なきゃなんねぇわけ。
…わかる?」



目の前にいる
茶髪で、でも毛先にかけて赤髪の少女が
何を言っているのか

ハルカにはちっとも分からなかった。


―――いや、
今さっき起きたばっかだし。
しかも、こっちってどっちだよ!

っていうより


…なんで
あたしの部屋にいるんだ!?



「ハールカー、
あたしも暇じゃねぇんだよ。
…だから、さ。

強行手段しかねぇよな?」



バキバキと
体中の関節を鳴らせる少女。


―――いや、いや、いや!
ちがうよね!?


しかも、名前まで知ってるの!?



「大丈夫だっつの。

1、2週間したら
起きる程度にしとくから」



素晴らしい笑顔の少女。


…その笑顔に
まったく似合わない内容だが。



「全っ然、大丈夫じゃない!!
1、2週間て、
あたし死んでるじゃん!!」



んー?と不思議そうに
首を傾げながらハルカを見る少女。

その距離約150センチ。


―――え、
あたしなんか危ないこと言った!?

いや、ないないないない。


どっちかって言うと
向こうの方が……



「あぁ、3日くらいが希望?」