「…そう」
「え?その質問はなぜしたの?」
「コイバナしたかったから」
「はい?」
「あたしだってまだうんと若いもん、コイバナも時々したいの。けど残念。健留は今のところ恋をしてないのね」
悪戯っ子みたいに笑いながら、あいは言う。
「なんなんだよ、ほんとに」
ふっと笑い、あいの頭を軽くはたく。
「あ、いた。暴力ですか?」
「おい、かるーくはたいただけだろ」
「暴力さいてー」
「てめ、こちょばすぞコラ」
「きゃはは、やだくすぐったいーっ」
猫の遊びみたいにじゃれあう。
「まって、ほんとに降参ー、きゃはは」
「知らない。お前普段から生意気だもん」
気がつくと、カーペットに倒れこんで遊んでいた。
ふと目があって、本心にもどる。
「‥‥‥」
近い。
少し、無言になる。

