「お疲れさまでーす」
がちゃ、と音がしてきょう夕方まで働いた勇が入ってきた。


「あれ、勇じゃん。どうしたの仕事手伝いにきたの」

「俺の仕事は夕方で終わりましたー。忘れ物とりに来たんですよー」

「勇くんは優しいから手伝ってくれるんだよね」

「ちょ、俺もうはんぱなく眠いんですよ。…あ、そうだ」

ニヤッと笑って、勇は言葉を止めた。

「…なに、勇?」

やけに健留を見る。


「店の外で、拾ってきちゃいました。…副店長の、彼女」
「は?」


言ってからドアを開け、「どーぞ」と手招きする。