はちみつに願い事


急ぎ足で、アパートに帰る。

迷わず、あいの部屋のチャイムを鳴らした。

しばらくたって、ドアが開く。

「えっ久しぶり。どしたの」
…確かに。
痩せてる。

ああ、もうっ。

「ねえ、体重計ある?」
答えなんて予想できてるけど、一応聞いてみる。


「ううん、ないけど…」
予想通り。

「あい。自分の体重、はかってみようか」
にっこり。

「え、やだよ…。いいよ、そんなの…」
後ずさっていくあい。

「今日、母さんから電話あってさー」
「えっ」
「あいがめちゃめちゃ痩せてたから、ちゃんと見といてやれって、言われたんだよね」

後ずさるあいの腕をつかむ。

「やだよ、はなして」