見ると、母親。

「…はい?珍しいね」
「ええ。元気にしてる?」
「元気だよ。どしたの」

「あのね、あいちゃんの事だけど」
母親の声のトーンが低くなる。
「…うん。最近会ってないけどさ。どした?」

最近、お互いの生活の時間が会わなくて、全然見かけない。

「今日、偶然会ってね。すごい痩せてて、びっくりしちゃったのよ」
「っえー。あいつ、また痩せたのっ」
そろそろ、やばいんじゃないか、あいつ。

「あの子ね、一人でいると、自分のごはんの世話をめんどくさがるのよ、言い忘れてたけど」「…早く言ってくれるかな、そういうことは」


あいは、一人暮らしを始める前も、母親が時々気にかけないと食事の事を普通に忘れるっぽい。

「ったく、世話のかかる…」