「美香。お前体重なんキロ?」「えーそれ聞くのー?もしかして美香太った?」
「いや。十分細いっつの」
普通にこいつはかなり細い部類に入る。
手足も長くスタイルもいいから男には困らなさそうだ。


「あのね~美香これでもモデル体重なんだよー」
「モデル体重?って?」
「身長から121引いた数がモデル体重なんだよー」
「121?ってかなり軽くなるんじゃね?」

あいもそれくらい軽いってことか。
体内綿でできてるんじゃね?

「健留ー、なんでそんなこと聞くのー」
不思議そうに聞いてくる美香。「いや…ちゃんと食ってんのか心配なくらいほせーやついてさ」

「ふーん?それって女の子?」「そう。世話のかかるやつでさー」
実際には心配のかかるやつ。

「そうなんだあ」
一瞬、美香の目が鋭くなったのには気づかなかった。


「お、俺休憩終わりだわ。じゃあな美香」
「うん頑張ってねー」

健留が背を向けたあとも美香が見つめていたことには気づかなかった。