四葉のクローバーは私と細野さんで、ひとつずつしか見つからなかった。
そう簡単には見つかるわけないか……。
「これ、舞ちゃんにあげるよ」
そう言って、細野さんが四葉のクローバーを差し出した。
私は受け取るのを躊躇してしまった。
「俺はいいから」
なかなか受け取らない私を見て、細野さんがそう言って微笑んだ。
「でも……」
「俺からのプレゼント」
「あ、じゃーこれ……私から細野さんに……」
私は自分が持っていた四葉のクローバーを細野さんに差し出した。
「俺は舞ちゃんが元気になってくれたのが嬉しいからいいよ。それは、おばあちゃんにプレゼントしてあげなよ」
細野さんがジーンズのポケットからタバコを取り出す。
1本口に咥えると、タバコに火をつけた。
「ありがとう」
私は、細野さんから四葉のクローバーをもらった。



