【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「あっ!そうだ!これ、舞ちゃんにあげるよ」



細野さんはテーブルに置いてあったCDを取って私に差し出した。


細野さんの手にあったCDはラクテのニューアルバム。



「私、このCD買ったんです……」


「そうなの!?」



細野さんが驚いた声を出す。


私は今日あったことを細野さんに話した。


バイトの面接の帰りに、たまたまレンタルショップに寄って、そのショップのCDコーナーでテレビにラクテが出てたこと。


歌ってる細野さんを見て、助けてくれた人だってわかったこと。


携帯でラクテのことを調べたこと。


助けてくれたお礼が言いたくてメッセージを送ったこと。


話し終えた後に細野さんは驚いていた。



「偶然が重なって、俺たちまた再会できたんだね。それか……最初からこうなる運命だったのかな?」



そう言って細野さんが微笑んだ。