「そのネックレス可愛いね」
細野さんは私の胸元にあるビーズで出来たクローバーのネックレスを指差しながら言った。
「あ、これ、おばあちゃんの手作りなんです」
おばあちゃんの趣味はビーズアクセサリー作りで、いろんなものをよく作ってくれる。
その中でも、このクローバーのネックレスが気に入ってる。
「そうなんだ。よく似合ってるよ」
そう言われて、顔が赤くなるのがわかった。
「舞ちゃんは、おばあちゃん好きなの?」
「はい!大好きです!家族皆、大好きです!」
「そっか。舞ちゃんの家族は幸せ者だね」
細野さんが優しく微笑む。
そして、テーブルの上に置いてあったタバコを取った。
「タバコ吸っていい?」
「あ、どうぞ」
私がそう言うと、細野さんはタバコを1本取り出し、口に咥えるとタバコに火をつけた。
「煙たくない?」
「大丈夫です」
私は天井に上がっていく煙を見ていた。



