放心状態のまま太一の部屋を出た私は何とか自分の部屋まで帰って来れた。
どうやって帰ってきたのか……全く覚えていない。
気づくとアパートの部屋の前だった。
部屋に入り冷蔵庫を開け、残りのミネラルウォーターをゴクゴク飲んで、カラカラだったノドを潤した。
鞄をテーブルの上に乱暴に置いて、そのままベッドに倒れ込むように寝転がった。
その時……。
♪~♪~♪~
メールの受信を知らせる着うたが鞄の中から聞こえた。
重くダルい体を起こして鞄を開けて携帯を取り出した。
携帯を開く。
“新着メール1件”のメッセージ。
私はメールの受信BOXを開いた。
そこに表示されていたのは知らないアドレス。
誰だろう?
イタズラ?迷惑メール?
私は知らないアドレスから送られてきたメールを開いた。
メールに目を通す。
………………うそ。
こんなことってあるの?