「話して良かったよ。お前ら、ホントにいいヤツだな」
少年のような笑顔を見せる健さん。
出会った頃と変わらない笑顔。
私の大好きな健さんの笑顔。
「今日は、これで最後の曲になるんだけど……。
最後の曲は、俺が彼女のために作った曲なんだよ。
俺、いつも下ネタやバカ話ばっかしてっけど、こういうロマンチストなところもあるんだよ。
信じられねぇだろ?」
会場が拍手と笑いで包まれる。
「じゃあ、最後の曲、聴いて下さい」
“I dedicate this full Love Song to you”
このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ――……。
―END―