舞は子供みたいにワンワン泣きながらウンウン頷いた。



「これから母親になる人が、子供みてぇにワンワン泣いてどうすんだよ」



俺は笑いながらそう言って、舞の頭を撫でた。



「だってぇ……嬉しく、て……」



俺は舞の髪を撫で続けた。


しばらくして舞は少しずつ落ち着きを取り戻した。



「なぁ、舞?」


「ん?」


「俺、子供が出来たら、休みの日は一緒に公園に行って、サッカーしたりしたいな……」


「…………ぷっ」



舞は俺を見て吹き出すように笑った。



「お腹の子、女の子だよ」


「マジ?」



舞はコクンと頷く。



「じゃあ、舞と子供で俺を取り合ったりするようになるのかなぁ?」


「どうだろ?」


「大きくなったらパパと結婚する!とか言われたりしてぇなぁ……」



俺を見て舞はクスクス笑ってる。


女の子かぁ……。


舞に似て可愛い子が生まれて欲しいな。



「舞?幸せになろうな」


「うん」


「絶対に幸せになろうな」


「うん」



舞のハニカム顔が可愛くて……。


もう、我慢できねぇ……。


俺は、舞の唇に自分の唇を重ねた………。


久しぶりの舞とのキスは俺の胸をドキドキさせたんだ――……。




―操Side end―