「ねぇ、舞ちゃん?」
「はい」
「健も旦那も舞ちゃんのこと心配してたわ。特に健は元気も笑顔もなくてね……。憔悴しきったって感じ」
美香さんにそう言われて、健さんの顔が頭に浮かんだ。
「舞ちゃんが健に会いたくない理由って何?」
「えっ?」
カップを見つめていた私は美香さんの言葉に顔を上げ、美香さんを見た。
「お腹の子は健の子供じゃないとか?」
「ち、違います。この子は健さんの子です」
私はそう言って、首を左右に振った。
「そっか。良かった。健の子供だって聞いて安心した」
美香さんはそう言って、ニコッと微笑んだ。



