【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「蒼太を幼稚園に送って、銀行に用があったから、ついでに銀行に寄って、帰ろうと思ったら舞ちゃんを病院の前で見かけて……ビックリしたわ……」



美香さんはカップの中の紅茶をスプーンでグルグル掻き混ぜながらそう言った。



「今、何ヶ月?」



スプーンをソーサーに置いた美香さんがそう聞いてきた。



「20週です……」


「そう。もう性別もわかる頃ね」


「今日、女の子だって言われました」


「そうなの!?女の子かぁ……いいなぁ……。でも健康に生まれて来てくれたら男の子でも女の子でも関係ないよね?」


「そうですね」



私はそう笑顔で言った。



「触らせてもらってもいい?」


「どうぞ?」



私がそう言うと、美香さんはそっと私のお腹に触れた。



「懐かしいなぁ……」



そう言いながら、優しく優しくお腹を撫でていく。


お腹を優しく撫でる美香さんの表情は柔らかくて、ママの顔をしていた。