【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ




しばらくして、美香さんはトレイを持ってリビングに来た。


いつもマグカップで、お茶を飲んでいる私と違って、テーブルに置かれたカップは耐熱ガラスで花の絵が描かれたオシャレなカップ。


ティーポットも同じ柄で耐熱ガラス。


カップに注がれた紅茶の良い香りが鼻を掠める。


一緒に出してくれたクッキーも美味しそう。



「蒼太ね、あの病院の近所の幼稚園に行ってるの」


「そうなんですか!?」



あの病院の近所の幼稚園って、確か私立の幼稚園で、セレブな感じの幼稚園で有名。


病院といい、幼稚園といい、このマンションといい、私が住んでるとこは、お金持ちが多いのかもしれない。


私は昔からって言うか、物心ついた時からあそこに住んでたから、よくわからないけど……。