【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「舞ちゃん、ちょっと時間ある?」


「えっ?」


「お茶でもどう?」


「お茶、ですか?」



どうしよう……。


断る理由もない。


でも……。



「大丈夫よ。健のとこには連れて行かないから。健に会いたくない理由があるんでしょ?」



返事に困っていると、美香さんは私の心の中を見透かすようにそう言ってクスッと笑った。



「うちでいいかしら?」


「えっ?あの……」


「そこに車を止めてあるの。行きましょ?」



美香さんはそう言って、歩き出した。


このまま美香さんを無視して帰ることも出来るのに、私は美香さんの後をついて歩いた。