「パパ~!」
美香さんの手から離れた男の子は、そう元気よく叫ぶと、堀川さんのとこに走って行き、堀川さんに抱きついた。
堀川さん、奥さんがいたことにもビックリだったけど、子供がいたことにも更にビックリ。
「ちょっと健!変なこと言わないでよね」
リビングに入って来た美香さんはそう言って、健さんの頭をバシッと叩いた。
「ってぇ……」
頭を抑える健さん。
「あなたが舞ちゃん?」
さっきまでの健さんに対する態度とは違い、凄く優しい笑顔を私に見せてくれた美香さん。
「あ、はい!初めまして、有坂舞です」
「初めまして、堀川美香です。この子は堀川蒼太(ソウタ)。蒼太、ご挨拶は?」
「こんにちは」
蒼太くんはそう言って頭をペコッと下げた。
それが凄く可愛くて、思わずギュッと抱きしめたい衝動に駆られた。



