「チッ!」
健さんは舌打ちをして、私から離れるとテーブルに置いた携帯を手に取った。
「てめぇ、電話してくんじゃねぇよ!いいとこだったのによぉ!」
健さんはそう言って、ソファの上で胡座をかいた。
そしてタバコをくわえると火をつける。
誰から電話なんだろう……。
「舞?一緒だけど?……あぁ……あぁ……はぁ?マジ!?」
健さんは半分も吸ってないタバコを灰皿に押し付けた。
「あぁ、わかった。これから行くわ」
健さんが携帯を切った。
「健、さん?」
「あ、ゴメン。堀川から……」
「堀川さんから?」
「舞、これから一緒に事務所に行かなきゃいけなくなって……」
「急な仕事?……じゃあ、私は今日は帰るね」
「いや、舞も一緒に……」
えっ?
私も一緒に?



