「健さん?スタジオに行くんじゃ……」
「今日は、1日オフだけど?」
えっ?だって、伯父さんが仕事をして来いって言った時、健さんも堀川さんもオフだとは言ってなかったけど……。
何が何だか、どうなってるのか理解しないまま、健さんの車から降りて、エレベーターに乗って、健さんの部屋まで来てしまった。
玄関が“バタン”と音をたてて閉まったと同時に、健さんにギュッと抱きしめられた。
そして、唇に健さんの唇が重なる……。
下唇を軽く噛むような甘いキス。
少し開いた唇に健さんが舌をねじ込ませ、私の舌を捕まえて絡ませて貪るような大人なキス。
角度を何度も変え、長い時間、キスの雨が降り注ぐ。
体が痺れ、窒息しそうで頭がボーとなり、子宮の辺りがキュンと疼く。
健さんに支えられてなかったら足から崩れてしまうくらい体の力が抜けていく。