【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「有坂さんがバイトを辞めた理由を聞いて、店長にすっげー怒られたよ……。俺、有坂さんに、とんでもないことしたって……後悔しまくって……」



井川さんは、今にも泣きそうな顔してる。



「俺、店長に有坂さんに謝りたいって言ったんだけど、いつ来るかわからないって言われて……。でも、どうしても謝りたくて電話したんだけど、電話が繋がらなくて……」



太一に携帯番号を知られた後、私は太一と井川さんの番号を着拒したんだった。


でもそのあと、すぐに新しい携帯に変えたけど……。



「店長が制服を返しに来るって言ってたから、有坂さんが来るのをずっと待ってたんだ……」



あっ……だから……。


制服を店長に渡しても良かったのに、店長は更衣室のロッカーに入れるように言った。


店長は私がバイトを辞めた理由を知ってるし、更衣室に井川さんがいるのも知ってたはず……。


なのに更衣室に行くように言ったのは、本当は制服を戻すためだけじゃなく、私と井川さんを会わせるためだったのかな……。