♪~♪~♪~
ベッドの上に置いてあった携帯が鳴り出し。
太一専用の着うた。
体が“ビクン”と跳ね、強張る。
早く出なきゃ……怒鳴られちゃう……。
手を伸ばし携帯を取る。
携帯の通話ボタンを押して耳にあてた。
『何、やってんだよ!』
やっぱり怒鳴られた。
『さっきから何回も電話してんのに出ねぇし。おいっ!聞いてんのかよ!』
「うん、聞いてる……。ゴメン、寝てて電話に気づかなかった……」
『はぁ?何だよ、それ……』
私が寝てて電話に気づかなかったことに納得がいかない様子。
私が何をしてようが寝てようが電話に出ないこと、メールに返信しないことが太一は気に入らない。
すぐに不機嫌になる。



