「舞?」
「ん?」
和室での話が終わり、リビングに戻って、デザートのイチゴを皆で食べていた時、伯父さんに名前を呼ばれた。
「今日から働かせてもらったらどうだ?」
伯父さんの言葉に食べていたイチゴがノドに詰まりそうになった。
「ちょ、伯父さん!いきなり何?」
「いや、少しでも早く仕事を覚えたらいいかなと思って……」
伯父さんの言ってることもわかる。
早く仕事を覚えるのは大切なことだよ。
でも、いきなり今日からって……。
私、まだ学校も卒業してないのに……。
それに……。
「健さんも堀川さんも迷惑、ですよ、ね?」
いくら仕事が決まったとは言え、いきなりは多分、迷惑だと思う。
だからイチゴを頬張る、健さんと堀川さんに恐る恐る聞いてみた。
「俺は別に構わねぇけど?」
えっ?ちょ、た、たける、さん?それは本気?
「俺も舞ちゃんさえ良かったら今日からでもいいよ。だって卒業するまではバイトすればいいって言ってたし……」
堀川さんまで?
確かにバイトすればいいって言ってたけど……。
いきなりだよ?