「で、相談って何?」



どう話を切り出せばいいのかわからなくて黙っていた私に、店長がそう言ってきた。



「あの……実は……」



どう言えば……。


そこまで口に出して、また黙ってしまった私。


膝の上で作った拳の内側は汗をかいてヌルヌルとした感触があった。



「来年からのシフトのことと、卒業後のことじゃない?」


「えっ?」



何で店長が知ってるの?


私は不思議そうに店長を見た。


だって、この話を知ってるのは私と健さんと堀川さんだけで……。


………………あっ!


まさか……。