【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「あの、私……」


「高校を卒業した後のことは細野から聞いてるから知ってるよ」


「じゃー何で……」


「昨日、舞に話を聞いたろ?アイツのやったこと……」



ずっと黙って、堀川さんと私のやり取りを聞いていた健さんが、私にそう言ってきた。


私はコクンと頷く。



「その時、あのコンビニで働くのは危険だと感じたんだ」



健さんは、テーブルに置かれたコーヒーを見つめたまま、そう言った。


健さんの方を見ると、さっきまでの笑顔が消えていた。



「昨日、舞を家まで送り届けた後、堀川に電話したんだ……。てか、舞の話を聞いた時点で堀川に電話して相談しようと考えてた……」



あ、だから……。


私のバイトが休みかどうか聞いたあと、健さんは私にスタジオに遊びに来ないか?って言ったんだ……。



「細野の話を聞いた時、俺もコンビニで働き続けるのは危険だと思ったんだ……」


「えっ?堀川さんも?」



私は太一が、また来たらどうしようとか井川さんに会いたくないとしか思ってなくて……。


不安な気持ちはあったけど、危険とまでは思ってなかった。


私だけが、そう思ってただけで、健さんと堀川さんは違ったんだ……。