【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「だから、もう、私と健さんの仲を邪魔しないで!もう、2度と私の前に現れないで!さようなら」



私は立ち尽くす太一にそう言って、クルリと太一に背を向け、その場から離れようとした……。



「あ、そう言えば……お兄さん、ケガは大丈夫だった?」



えっ?


1歩出そうとした足が止まる。


お兄さん、大丈夫?って……何で?何で太一が心お兄ちゃんのケガのこと知ってんの?


えっ?まさか……。


でも心お兄ちゃんは自分で足を踏み外してって……。