【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「勝手にすれば?」



そう冷たく言い放った。



「はっ?ホントにいいのか?俺は本気だよ?」


「どうぞ?週刊誌やマスコミに売り付けたければ売ればいいじゃん」



これが私の出した答え。


昨日の健さんの言葉を思い出した。


『恋愛は自由』


『コソコソするからマスコミが面白がって書き立てるんだろ?
だったら堂々としてればいいじゃん。
見せつけるくらいの勢いでさ。
それに、それでラクテのことを嫌いになるのは、そいつらの勝手だろ?』


って、言ってたことを……。


だから健さんと付き合ってることを堂々としてればいい。


もし周りに何か聞かれても堂々と答えればいいし、もし私のせいで健さんが傷付くことがあれば、私が健さんを守ってあげる。


私の答えが予想外だったんだろう……。


脅せば、健さんと別れて自分の元へ来ると思ってたのかも。


太一は唇を噛み締め、携帯が壊れるんじゃないかと思うぐらい力が入りすぎて震えてる手で携帯を握っていた。