【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「これ、週刊誌やマスコミに売っちゃおうかなぁ……」



太一が私に携帯の画面を見せながらクスクス笑ってる。


携帯の画面には、スーパーの駐車場に止まってる健さんの車の画像。


運転席には健さん、助手席には私が乗ってる。


こんな写真、いつの間に……。



「これが世間に出たら、どうなるだろうな。細野は女子高生をたぶらかしたロリコンのレッテルを貼られ、週刊誌やマスコミに叩かれてラクテは終わるかもな」



太一がクスクス笑う。


まるで犯罪を楽しむ愉快犯みたいだ。



「でも、舞が細野と別れて俺の元に戻ってきたら、この画像は消してやってもいいぜ?どうする?」



そんな……酷いよ……。


私さえ我慢すれば、健さんが救われる。


でも健さんと別れたくない。


でも……でも……。


私が選べるのは2つに1つ……。