閉じた瞼の裏に感じる微かな光り。


瞼をゆっくり開けていく。


カーテンの隙間から差し込む太陽の光りで今が朝なんだと認識した。


12畳ほどの広い洋間。


その部屋にあるのはダブルベッドとベッドサイドに置かれたオシャレなサイドテーブルだけ。


他には何もない。


ここは健さんの部屋の寝室。


このベッドの上でいっぱい愛し合った私たちは、抱き合ったまま眠りについた。



「おはよう」



まだ半分、眠そうにそう言ったのは健さん。


健さんの寝起きって可愛い。



「お、おはよう」



でも、健さんの顔が近すぎて恥ずかしい……。


私をギュッと抱きしめてる健さんの腕に力が入る。


寝ていた時よりも強くギュッと抱きしめてくる。


昨日の事を思い出して、胸がキュンと疼いた。



「舞、好き」



健さんはそう言って、私のホッペに軽くキスをする。



「私も、好きだよ……」



私の胸は、さっきよりも更にキュンと疼いた。


好きで好きで、好きすぎて、おかしくなりそうなくらい……好き……。