私の上に馬乗り状態の健さん。
ドキドキし過ぎて心臓が止まるんじゃないかと思うくらい胸の鼓動が激しく鳴り続ける。
「舞、愛してる……」
健さんは、私の目をしっかり見つめそう言った。
右手で私の頬から髪へ優しく掬うように流し、左手で私の頭の下に手を入れ、後頭部を優しく支える。
私に体重をかけないように、健さんの体がゆっくりと前に倒れてきた。
そして……。
私の唇に健さんの唇が重なった……。
角度を変えながら、舌を絡めながら時折、下唇を甘噛するような優しいキスが続く。
キスだけで体が熱を帯び、子宮の辺りがキュンと疼く。
「んっ……」
口から漏れる声と息。
健さんが唇を離した。
そして、私のことをギュッと抱きしめる。
「舞のこと、もっと鳴かせたい。舞の可愛い声が聴きたい……」
耳に響く健さんの低く甘い声。
それは、まるで媚薬のように私の体を支配していく――……。



