【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ




どこ行ったんだろう……。


そう思いながらリビングのドアの方を見てると、健さんが戻ってきた。



「これ、舞にクリスマスプレゼント」



赤と緑のクリスマスカラーの包装紙に包まれ、金のリボンがかかったプレゼントをソファーに座った健さんが差し出してきた。


クリスマスプレゼント?


私に?



「何、キョトンとしてんだよ」



健さんがクスッと笑う。



「えっと……これ、私に?」


「他に誰がいる?」


「貰っていいの?」


「当たり前だろ?はい、どうぞ」


「ありがとう……」



私は健さんの手からプレゼントを受け取った。



「開けてもいい?」


「あぁ」



私はリボンを解き、包装紙を丁寧に外していく。


中から出て来たのは、長方形の紺色のボックス。


それをゆっくり開けていく……。