【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ




ドアの向こうに広がる空間は、LDKになっている。


モノトーンで統一されたリビング。


大きなテレビの前には黒い皮張りのソファーとガラステーブル。


テーブルの上にはノートパソコンと灰皿が置かれている。


スタンドにかけられたギターが壁一面に置かれている。


それだけしかなく余計なものが一切ないリビング。


対面式のキッチンはアルミのようなシルバーで統一してあって、モノトーンのリビングとマッチして凄くオシャレ。



「適当に座って?」


「うん」



私はテーブルの下に敷かれているフワフワのラグの上に座った。


健さんはソファーに座った。



「何か飲む?」


「あ、ううん。いい」


「そっか……」



急に凄く緊張してきた。


ドキドキする……。


会話も止まっちゃったし……。


気まずい雰囲気。