「あ、でも……」
「ん?」
「俺らのことが週刊誌に載るってことは、舞のことも載っちゃうのかぁ……」
「えっ?えぇ!!」
私も載っちゃうの?
どうしよう……。
学校で近所で噂になって、外を歩けばファンに何か言われるかも……。
そうなったら余計に健さんに迷惑をかけるんじゃ……。
「そうなったら健さんに余計に迷惑かけちゃうよ……」
「迷惑なんて思ってねぇけど?逆に俺と付き合ったばっかりに舞に迷惑かけて可哀相なことしたなと思って……」
そんな、私は迷惑とか可哀相だなんて思ってないよ。
「でも、舞は未成年で一般人だから写真にはモザイクか目のとこに黒い線が入るかもしんねぇから誰だかわかんねぇかも」
黒い線って、ニュースで見るアレ?容疑者A子みたいな?
「まぁ、あれだ。もしモザイクや線が入ってなくても……」
健さんはそこまで言って、私の体をギュッと抱きしめてきた。
「俺が舞を守ってやるから……。だから安心しろ。なっ?」
そう耳元で優しく囁くように言った。