「家を出る時に、義伯母さんが“楽しんで来てね。もし、お泊まりになった時には連絡してね”って言ってくれて……」
「マジ?」
「うん……。だからね、もし、私が帰りたくないって、ワガママ言ったらどうする?」
私は少し俯いたまま上目遣いで健さんを見た。
「えっ?」
健さんは目を見開き、私を見てる。
しばらく何も言わず、私から目を逸らした健さん。
健さんは私のことを思って送り届けようとしてくれてるのに、でも私がワガママ言ったから嫌われたかもしれない……。
「あ、あの……ゴメ……」
「ホントにいいのか?」
私の言葉を遮って健さんはそう言った。
「えっ?」
健さんを見ると、健さんは私の目を見てくれていた。
「俺は、舞と明日の朝まででも一緒にいたいから、そう言ってくれたのは嬉しいよ?でもマジでいいのか?」
「うん……私も、健さんと一緒にいたい……」
私がそう言った時、健さんが私の体をギュッと抱きしめた。



