「楽しかったぁ!」
「喜んでもらえて良かった」
運転席でハンドルを握る健さんが私の方をチラッと見てそう言った。
帰りの車の中。
健さんにプレゼントを渡した後、私たちは2人でクリスマスを楽しむために別荘を後にした。
皆、凄く良い人ばかりで本当に楽しいパーティーだったな……。
皆でワイワイするのも楽しいけど、でも特別な日は好きな人と2人で過ごしたい。
私達を省いたパーティーにいた皆は、まだ別荘で楽しんでる。
お酒を飲んだ人は明日、二日酔いにならなきゃいいけど……。
「もうこんな時間か……」
健さんは車のデジタル時計に目をやり、そうポツリと呟いた。
21時過ぎてたんだ……。
楽しくて、時間があっという間に過ぎたって感じ。