【完全版】このいっぱいのLove Songをキミに捧ぐ





「開けてみろよ?」



そう言ったのは、私たちの対面にあるソファーに座ってる堀川さん。



「開けていい?」



健さんにそう言われて、ダメとも言えず、コクンと頷いた。


紙袋からプレゼント包装されたモノを取り出し、リボンを解き、包装紙を外していく。


中から出てきた黒い箱。


その上には“Zippo”の文字。


皆の「おぉ」という声が聞こえる。



「舞、これ……」


「あ、あの、ゴメンなさい……。私、健さんがZippoを持ってるの知らなくて……」



だから……嫌なら……。



「ありがとう!マジ、嬉しいよ」


「はへ?」



健さんの口から出た意外な言葉にマヌケな声が出た。



「俺、普段は100円ライターしか使わなくてさぁ……。こういう仲間で集まって飲んだりする時だけ、これを使うんだよ。ほら、よくいるじゃん。普段用とお出かけ用とモノをわける人。あれと同じ感じかな?」



なんだ、そうだったんだ……。


私は健さんに力無い笑顔を見せた。