「帰る予定って、何かあるの?」
「えっ?」
健さんは私の方を見て不思議そうな顔をしてる。
聞いたらマズかった?
もしかしたら何か用があるかもしれない……。
それなのに私ったら……これじゃあ、まるで束縛女じゃん……。
「ゴメン、なさい……」
「何で謝んの?」
「えっ?だって……」
「今日はクリスマスだろ?しかもイヴだぜ。舞と付き合って初めてのクリスマスの夜に2人きりにならなくてどうすんだよ」
「えっ?えっと、それって……」
「花火が終わったら、2人で帰って、改めてクリスマスの夜を楽しもう?」
健さんは私の耳元で囁くようにそう言った。
お酒も飲んでないのに、耳から顔がカァーと熱くなっていく。
私は恥ずかしくて何も言えず、コクンと頷いただけだった。



