次の日、バイトを休んだ。


理由は体調不良。


でも、本当の理由は、太一にバイト先がわかってしまって、またバイト先に来るんじゃないかという恐怖心があったから。


家に送ってくれてる間、ずっと心配そうに気にかけてくれていた健さんにも本当のことは話せなかった。


家に帰ってからも、もしかしたらこの辺りを太一がいるんじゃないかと思うと怖くて、ほとんど眠れなかった。


朝、私の顔色の悪さに、家族皆が心配してくれたけど、家族にも本当のことは言えず、風邪気味だと嘘をついた。


伯父さんと義伯母さんは仕事。


純お姉ちゃんは友達と出掛け、おばあちゃんも老人会の集まりで出掛けて行って、家には私1人。