コンビニからも見える斜め前にある大型スーパーの駐車場。


そこに行くまで、こんなに時間が長く感じられたのは初めて。


1時間くらい経ったんじゃないかと錯覚してしまう。


横断歩道の信号が変わるのも長く感じる。


信号を待つ間も、どこかに太一がいるんじゃないかと、キョロキョロ辺りを見渡す。


体中に見えない恐怖が襲い掛かる。


早く……早く、健さんに会いたい……。


横断歩道の信号が青に変わり、私はダッシュで渡った。


そして、走ってスーパーの駐車場に行く。


いつもの場所を見ると、見慣れた車が止まっているのが見えた。


その車に向かって、再び走る。


車まで着いた時、もう1度、辺りを見渡してから車に乗り込んだ。