「困ったなぁって……それは、こっちのセリフですけど?」
「いや、まぁ、そうなんだけど……」
井川さんは申し訳なさそうにそう言った。
でも、井川さんの口から出た次の言葉で私の怒りは頂点に達したわけで……。
「実はさ、そいつ、今日ここに来ることになってんだよ」
………………………………。
……………………………。
…………………………。
………………はい?
「はぁぁぁぁ???」
私は、お店にいることも忘れ、思わず叫んでしまった。
お店にいたお客さんが再び私に注目する。
「声、大きいって!」
「ゴ、ゴメンなさい……」
私は井川さんに注意され、恥ずかしくなった。
てか、何で?
何でそんな勝手なことするわけ?
私は井川さんに文句を言おうとした時、お客さんがレジに来たため、言葉をグッと飲み込んだ。
井川さんがレジを打ち、私が商品を袋に入れる。
1人のお客さんがレジに来たら、次々にレジにやって来る。
お客さんがいなくなった時、今度は店長に呼ばれ、お店の裏に行った。



